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2018/7/27

ドイツ経済ニュース速報

輸入物価の上げ幅が昨年4月以来の高水準に、6月は4.8%

ドイツ連邦統計局が27日発表した6月の輸入物価指数は前年同月比4.8%増となり、昨年4月以来(14か月ぶり)の高い伸びを記録した。上げ幅の拡大は3カ月連続。エネルギーが37.6%上昇したことが大きく、エネルギーを除いた輸入物価は1.2%増にとどまった。 エネルギーでは原油と石油製品の上げ幅が特に大きく、それぞれ51.4%、41.4%に達した。電力は同35.9%、天然ガスは21.9%、石炭は11.1%だった。 中間材は3.3%高くなった。リグニン・セルロースが17.5%、非鉄金属鉱石が17.3%、粗鋼・鉄鋼・鉄合金が11.3%、非鉄金属が8.3%、鉄鉱石が5.7%上昇。電子部品は8.7%低下した。 投資財は0.1%下がった。下げ幅は記録媒体で14.3%に上った。 消費財も0.4%下落した。 農産物は0.8%下落した。特にコーヒー生豆(13.4%減)、天然ゴム(12.3%減)で下げ幅が大きい。 6月の輸入物価指数は前月比では0.5%増となり、こちらも3カ月連続で上昇した。エネルギーが2.0%上昇。エネルギーを除いたベースは0.2%増だった。エネルギーでは電力が25.1%増、天然ガスが7.8%増と上げ幅が大きかった。原油と石油製品はそれぞれ0.2%、0.7%低下した。 6月の輸出物価指数は前年同月比が1.8%、前月比が0.3%の幅で上昇した。